Blu-ray Audioでイエス「危機」のニューミックスを聴く
Yes
"Close to the Edge" gatefold sleeve/ illustration: Roger Dean

イエス「危機(Close to the Edge)」のBlu-rayセットを購入した。ほぼ同じ内容がCD+DVD-Audioの組み合わせでも発売されているが、Blu-rayのほうが内容が豊富。カラオケまで入っている。リマスタリングとは違い、本物のリミックス。マルチトラックからのニューミックスによるハイレゾ復刻だ。

<Steven Wilson>
ミックスとプロデュースを担当したのは、スティーヴン・ウィルソン。プログレ五大バンド(キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス、ジェネシス、ELP)のうち3つのバンドの復刻を立て続けに手掛、注目を浴びている。ロンドン生まれ。本業はプログレ・バンド、ポーキュパイン・トゥリーでギターとヴォーカルを担当する。その才能をキング・クリムゾンのロバート・フリップに認められ、クリムゾンのリミックス・エンジニアとして名を挙げたことが大きく、ELP、イエス、ジェスロ・タルの名盤復刻に携わる事に。イエスの「危機」の他にニューミックスを担当した作品をあげておく。いずれの仕事もマルチトラックからの復刻。なお本人いわく、既にイエスについては三作品のリミックスを終えたとの事。
Steven Wilson02
Steven Wilson Pix: Naki Kouyioumtzis

■キング・クリムゾン「The Road To Red」21CD+2Blu-Ray+DVD-Audio 24bit/96kH (Panegyric)2013年10月発売
■キャラバン「In the Land of Grey & Pink」2CD+DVD (Universal)2011年5月発売
■ELP「Emerson, Lake & Palmer」2CD+DVD-Audio 24bit/48kHz(Sony)2012年8月発売
■ELP「Tarkus」2CD+DVD-Audio 24bit/48kHz(Sony)20012年8月発売
■ジェスロ・タル「Aqualung」CD+DVD-Audio 24bit/96kHz(Wea/Parlophone)2011年10月発売
■ ジェスロ・タル「Thick As a Brick 」CD+DVD-Audio 24bit/96kHz(Wea/Parlophone)2012年11月発売
■ ジェスロ・タル「Benefit」CD+DVD-Audio 24bit/96kHz(Rhino/Parlophone)2013年11月発売
■ イエス「Close To The Edge」CD+Blu-ray Audio 24bit/96kHz (Panegyric)2013年10月発売
■ XTC 「Nonsuch」CD+Blu-Ray Audio 24bit/96kHz(Panegyric)2013年11月発売
自身の新作ソロ「The Raven that Refused to Sing」にはアラン・パーソンズがプロデューサー/エンジニアで参加。ファンを驚かせている。近い将来、彼がエンジニアとしてピンク・フロイドのニューミックスを手掛けても不思議はない。

<イエス「危機」>
最高傑作と言われる、イエス(Yes)1972年の作品。昨年10月発売のニュー・ミックスをぜひ聴いてみたいと思っていた。Blu-ray、DVD-A共通の本編の内容は下記。
1. 2013 Stereo Mixes
2. 5.1ch Surround Mixes
3. Original Stereo Mixes
4. America:(5.1ch surround / 2013 Stereo / Original Mix)
同梱のCDに収録されている内容は下記。
[2013 Stereo Mixes]
1. Close to the Edge
2. And You And I
3. Siberian Khatru
[Additional Tracks]
4. America (2013 Stereo)
5. Close to the Edge (early assembly/rough mix)

Yes

メンバーのクリス・スクワイアーの協力もあり、スティーヴン・ウィルソンはオリジナルのミックスを手掛けたエディ・オフォード(Eddie Offord)にひけを取らない仕事ぶりを見せてくれる。
コンプレッサーを極力使わず、全体のダイナミックレンジを大きくとったミックスはハイレゾとしてはベスト。「And You And I」で旧CD(2003年度リイシュー版)と本作の2013ステレオミックスを聴き比べると各パートの明瞭度があがっている事にビックリ。音量を絞ってもリック・ウエイクマンのキーボードのフレーズが明確に聴こえる。コーラスが重なる部分などはオリジナルと大分異なるミックスが行われているようだ。ハイレゾの音の良さより、新ミックスの内容の濃さをまず楽しみたい。

<Pionner BDP-160>
ブルーレイ・プレーヤーBDP-160-K(黒)を早速Amazonで購入した。もちろん「危機(Close to the edge)」のBlu-ray Audioを聴くためだ。同機はHDMI端子の他に、デジタル音声出力のS/PDIF端子がある。同軸のCoaxialだ。居間のSony液晶テレビにHDMIで本機を接続。1Fに下ろしたFireFace UCXのP/DIF端子にデジタル音声出力をつなぐ。UCXからアナログOUTをXLRコネクターでプリメインのPMA-S1に接続すれば完了。BDP-160にDiscを入れるとロジャー・ディーン書き下ろしインナー・アートワークがTV画面一杯にに広がる。「2013 Stereo Mixes」を選択し、試聴するが結果は残念。Coaxialの同軸端子からは16bit/48kHzの信号しか出力されない。本来の24bit/96kHzの信号は出てこない。16bit/48kHzにダウンコンバートされているようだ。取説の『音声出力』の項には「著作権保護されたディスクやファイルを再生する時は、設定にかかわらず48kHz以下に変換して出力される。」とある。コピーガード機構のために、48kHz以上の音声デジタル信号はすべて、48kHzにダウンコンバートされて出力されてしまう仕様だ。
BDP-160 rear panel(s)
BDP-160 rear panel

<HDMIとHDCP>
HDMI端子から出力される映像には,たとえゲームの映像であっても,一律,著作権保護機構のHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)信号が付加されている。
HDCPは著作権保護の技術。機器間の互いの認証と通信ケーブルと機器の間に設けられたコピーガードのための仕組みだ。これが使えない機器では1080pの高品質な信号(フルHD映像)は流してはいけないというルールになっている。ハイレゾ音声も制限がかかる様だ。

<HDMI切替器、HDMIスプリッター>
400-SW015
Sanwa Supply 400-SW015
「HDMIスプリッター」などの通称で多くのメーカーが発売している分配器が人気。本来の役割は、HDMI出力を複数のモニターに分配する機能。HDMIのオーディオ信号をパススルーする機能を持った機種も発売され、任天堂のWii UなどのHDMI端子しかないゲーム機で音声分離するための需要が多い。今回はサンワサプライが発売するHDMI切替器400-SW015を使って音声のハイレゾ出力が直接取り出せないか確かめることにした。切替器の仕様はHDMI切替:4入力 × 1出力、デジタル音声:光(Toslink)× 1、同軸(Coaxial)× 1、アナログ音声:ステレオミニジャック× 1。説明文には「光デジタル、同軸での音声出力は192k/24bitまで対応。HDMIから入力された信号がダウンコンバートされることなく、同時出力されます。」と書かれている。価格も7k円台と比較的リーゾナブル。安価なBDプレーヤーにこの追加出費は痛いが購入を決定。しかしゲーム機での需要が多いためか売り切れ。次回入荷は1月末となっている。同種の他社分配器も入荷待ちとなっていた。運良くヤフオクに出品があり、3k円強で落札することができた。到着をまってこれを試してみる。結果は次回。
 
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