イエス「危機(Close To The Edge)」とブルーレイオーディオ
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いまBlu-rayプレイヤーの購入を真剣に検討している。
HDD搭載のDVDレコーダーなら我が家にもあるし、手持ちのMacBook ProやWin8.1のノートPCにはDVDドライブが内蔵されている。映像パッケージを買ったり借りたりするならDVDにすれば済む。なぜ今頃ブルーレイか? ロック名盤(1960年代末から1970年代末)の再復刻にブルーレイ(BD)を採用するケースが増えてきたからだ。BDを使うブルーレイ・オーディオはSACDやDVDオーディオの様に対応する専用プレーヤーを必要とせず、ブルーレイのプレーヤーかレコーダーがあればOK。それだけで超高音質の音楽を聴ける。プレーヤーの低価格化が進み、普及率も一段と高まったことから採用が増えているのだ。
BDの容量を生かしたBDオーディオは、ノルウェーの「2L」などが手掛けていたが、昨年発売されたロック界のビッグ・スターの作品でハイレゾ用のメディアとして採用(後述)され、DVDオーディオの後継のメディアとしてにわかに注目されるようになった。ここでメディアごとのデータスペックと容量を比較してみる。(リニアーPCMフォーマットに限って比較。)
■ Audio CD:16bit/44.1kHz(容量:700MB/79分)
■ DVD:16bit/48kHz(容量:4.7GB)
■ DVD Audio:24bit/192kHz(容量:4.7GB)
■ Blu-Ray:24bit/96khz、24bit/192kHz(容量:25GB) 
ちなみにSACDの容量は4.7GB。元になるDirect Stream Digital(DSD)のデータ量は、PCM 24bit/96kHzに相当にするといわれる。

Celebration_Day
<レッド・ツェッペリン「祭典の日(Celebration Day)」>
2CD + DVD + Blu-Ray 48kHz/24bit 2012年11月発売
2007年ロンドンのOSアリーナで行われた、Atlantic Recordsの創設者アーメット・アーティガンのトリビュート・コンサートでの演奏を収めたライブ。BDオーディオに24bit/48kHzの音源を収録。HDTracksでダウンロード購入可能。

Garr
<ローリングストーンズ「GRRR!」>
Blu-Ray 96kHz/24bit 2012年11月発売
ストーンズ結成50周年を記念して発売されたベスト。ディスク1枚にPCM 24bit/96khz、Dolby TrueHD、DTSの各フォーマットでそれぞれ50曲(3時間6分)が収録されている。
同じ内容のPCMがHDTracksで購入可能だが、FLAC、ALACファイルでも88kHz/24bitのクオリティのものを50曲3時間6分をダウンロードするのはあまりゾッとしない。BD盤ならアマゾンの輸入盤で送料を含めて2,300円で買える。

Yes
<イエス「危機(Close To The Edge)」>
CD + Blu-ray 96kHz/24bit 2013年11月発売
今回一番聴いてみたいと思った作品だ。イエス(Yes)の72年の作「Close to the Edge」のマルチトラックからのニューミックス。ミックスを担当したのはポーキュパイン・トゥリー(Porcupine Tree)を率いて活躍するスティーヴン・ウィルソン。もちろんメンバー全員の監修を受けての作業。今までのリマスターとは違うミックス。ここで新リミックスが試聴できる。40年経って最高の音になり蘇った。Panegyricレーベルからの発売。

<スティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson)>
Steven Wilson

プログレ・バンドのポーキュパイン・トゥリーでの活動とともに、最近はプロデューサーやオーディオ・エンジニアとしても活躍しており、イエスやキングクリムゾンなどでのマルチトラックからの新ミックスの復刻で世界の注目を集めている。ここでイエスの「危機」の他にニューミックスで復刻を担当した話題のハイレゾ作品をあげておこう。
■ XTC 「Nonsuch」20013年11月発売
CD + Blu-Ray 96kHz/24bit、Panegyricレーベル
■ キング・クリムゾン「The Road To Red」20013年10月発売
Box Set:21 CD + 2 Blu-Ray + DVD-Audio 96kHz/24bit、Panegyricレーベル
(Robert FrippとSteven Wilsonの共同作業によるMix。1974年4月28日から7月1日までのライブ、16か所のコンサートが20枚に収録されている。)
■ ジェスロ・タル「Aqualung: 40th Anniversary」
CD + DVD-Audio 96kHz/24bit、Wea/Parlophoneレーベル
■ ジェスロ・タル「Thick As a Brick: 40th Anniversary 」
CD + DVD-Audio 96kHz/24bit、Wea/Parlophoneレーベル
■ ジェスロ・タル「Benefit: 40th Anniversary 」
CD + DVD-Audio 96kHz/24bit、Rhino/Parlophoneレーベル

<ハイレゾ復刻とブルーレイオーディオ>
スターアーチストのロック名盤のハイレゾ復刻の全てがスムーズにダウンロードに移行するとは思えない。パッケージ・メディアでの発売に強くこだわったり、24bit/48kHzのような比較的低レベルのハイレゾ・リリースに留めたりするのは、違法コピーへの恐怖心が少なからずあるためだと思われる。ブルーレイオーディオは、ハードの高い普及率もあり、ハイレゾの過渡期をになう受け皿の役割が高まっている。今後のラインアップが楽しみなメディアだ。

<ブルーレイ・プレーヤー>
BDP-160
Pionner BDP-160
どんどん安くなっている。1万円台でもSACD再生可能というものが増えている。BDP-160もその1つ。Amazonなら12k¥で入手可能。出力が「HDMIだけ」という割り切りモデルだとスプリッターを購入して音声をSPDIF出力に分岐しなければならないが、本機にはちゃんと同軸デジタル端子ついている。これなら安心して手持ちのREM FireFace UCXやBehringer SRC2496にデータを渡せる。FireFace UCXなら多チャンネルの5.1chも再生可能かもしれない。(やってみないと分からないが。)さらにBDP-160は「SACDのデジタル出力」が可能(内部でDSD→PCM変換されたデジタルデータ)。ただしSPDIF出力はHDMIがTVなどに接続されている場合という制約があるようだ。近頃はSACDの優秀録音盤が破格の値段で入手できたるする。(なんとボブ・ディラン「The Freewheelin」のSACDをAmazonで750円でget!)この機能も楽しみなのだ。
【仕様】
■ 出力解像度:480/60i、480/60p、720/60p、1080/60i、1080/60p、1080/24p
■ 再生可能メディア:BD-ROM、BD-R/RE(BDMV、BDAV)、DVDビデオ、DVD-R/RW(ビデオモード、VRモード/CPRM対応)、SACD、音楽CD、CD-R/RW(音楽CDフォーマット)、USBメモリー
■ 入出力端子:HDMI出力端子X 1、USB端子X 2、同軸デジタル出力端子X 1、アナログ音声出力端子X 1組、LAN端子(10BASE-T/100BASE-TX)
■ 外形寸法:435 mm(W)×58 mm(H)×250 mm(D)
■ 重量:2.0 kg
■ 消費電力:17 W
■ Wi-Fi:対応
 
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お伺いします

最近PCオーディオに目覚め、いつも非常に楽しく&参考にさせてもらってます。
さて、なぜか自宅にSACDプレーヤーも無いのにソフトが数枚有り、とにかく安いプレーヤーを探しております。上記で紹介されてるプレーヤーですが、同軸デジタルケーブルを使いヘッドホンアンプ付きUSB DACからの出力は可能でしょうか?
オーディオ関係はズブの素人なもんか、的外れの質問かもしれません。
現在、Macとヘッドホンアンプ付きUSB DACで音楽を聴いております。一般的なオーディオ機器はありません。


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