ポピュラー音楽を変えた「Be My Baby」
Be My Baby

Audirvana PlusがVer 1.5になって格段に音質が向上したので、普段聴くソースもiTunesのインターネットラジオからAudirvanaを立ち上げてプレイリストを聴くことが多くなった。
旧環境(iMac)のプレイリストをMackBook Proの新しいミュージック・ライブラリーに移している。聴かないものは持ってこないが、手直して移行する物も多い。旧ライブラリーの「Girl Groups and Girls Pop」は二つに分解することにした。ソロアーチストのものと女性リード+混声バックヴォーカルのものは新たなガールズ・ポップのプレイリストにまとめる。独立させた女性コーラス・グループ物はガール・グループ単独のプレイリストに入れることにした。
ガール・グループといえば、昨年暮れのブログで、クリスマスアルバムの定番「フィル・スペクターのクリスマス」〖フィルズ・レコード (スペクターのレコード会社)の自社アーチストによるXmas定番曲のオムニバス〗を紹介した際、<フィル・スペクターの話とウォール・オブ・サウンドが作られたハリウッドのGold Star Recordinng Studioのことは次回に>と約束していたのを思い出した。

ロネッツ小
The Ronettes 1964年
多くのガールズ・グループを擁するフィルズ・レコードを短期間のうちに西海岸の有力独立系レーベルとして定着させ、ミュージックビジネスにその名を確立させたのはまぎれもなくフィル・スペクターのプロデューサーとしての手腕。ヒットを継続するため、一人で手探りしながら作り上げたウォール・オブ・サウンド(音の壁)はその後のポップ/ロックのサウンドを大きく変える強い影響力を持った。一枚のシングル盤がその後のポップサウンドを変えてしまったという歴史的作品は1963年夏、同社でのロネッツのデビュー作「ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)」。全米チャート2位にランクされ、半年で200万枚売れる大ヒットになった。
この年の夏も終わり頃、ラジオから流れてくる洋楽ヒットを自宅で寝転びながら聴いていた。ビーチボーイズの「Surfin USA」に続いて流れてきた曲が「Be My Baby」だった。聴いたことがない分厚いサウンドにビックリした覚えがある。これからこんなサウンドが多くなるのかなと想ったことをうっすらと覚えている。
「Be My Baby」を最も高く評価したミュージシャンはビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウイルソン。生涯で一番好きな曲だという。「この曲を初めて聴いたのは車の中だった。もっと良く聴きたくて車を道の端に寄せて止めた。コーラス部分まで聴いてぶっ飛んだ。」と語っている。事実、彼は「Be My Baby」を200枚購入。自宅に置いたジュークボックスの中身を全てこの曲にしたという。

フィルスペクター
Phil Spector 1963年
ウォール・オブ・サウンドを完璧にまとった「Be My Baby」が歴史的にいかに高く評価されているかは、米国議会図書館が2006年にこの曲(シングル盤)を歴史的保存音源に加えたことでもわかる。
〖2000年制定の国家保存重要録音登録制度に基づき米国議会図書館は、2002年から歴史的録音の収集・保存を始めている。第一号のマーチン・キング牧師の「I Have a Dream」演説やエジソンの「メリーさんの羊」蝋管録音を始めとする歴史的録音がこれまでに375点(2012年まで)収集されている。ちなみに2006年の大衆音楽カテゴリーで加えられた音源にはピート・シガー「We Shall Overcome」、ストーンズの「Satisfaction」、サム・クック「A Change Is Gonna Come」などがある。〗
【予告】
せっかく「Be My Baby」のことを書いたので、いよいよ「ウォール・オブ・サウンド」について書いてみよう。次回以降の記事掲載の予定は下記。あくまで予定なのでそのつもりで。
1) 「ウォール・オブ・サウンド誕生物語」
ウォール・オブ・サウンドが誕生したハリウッドGold Star Recordinng Studioのこと
ウォール・オブ・サウンドをレコーディングエンジニアとして支えたラリー・レヴィンと奇才プロデゥーサーのフィル・スペクターがいかにして「音の壁」を誕生させたか。Gold Star Recording Studioの当時の機材やスタジオの音の秘密にも触れる。
2) プレイリスト 「Girl Groups 50's - 60's」
ガール・グループとは何だったのか。その歴史とガール・グループを生んだ背景についても触れる。
コンピ作りに使った「Back to Mono」などの紹介。実際に作成してみたプレイリストのIndexも。
3) フィル・スペクターとビートルズ、ビーチ・ボーイズ
ビートルズは「Let It Be」のプロデゥーサーとして。ビーチ・ボーイズはリーダーのブライアン・ウイルソンに生き方を変えるほど大きな影響を与えたこと。まとめて書いてみたい。
 
関連記事
スポンサーサイト

<< ウォール・オブ・サウンドの秘密(1) | ホーム | ますます進化を続ける Audirvana Plus >>

comment

post a comment

url:
コメント:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


この記事にtrackbackする(FC2ブログユーザー)