ハイレゾで聴く「461オーシャン・ブールヴァード」
461 Ocean Blvd LP cover

エリック・クラプトン「461オーシャン・ブールヴァード」のハイレゾ音源を購入した。LPは持っているがCD未購入のタイトル。この盤はハイレゾとして特に高音質バリバリというわけではないが、愛着のある作品なのでライブラリに優先的に迎え入れることにした。
1974年、マイアミでの録音。クラプトンがデレク・アンド・ザ・ドミノスの「いとしのレイラ(原題:Layla and Other Assorted Love Songs)」を発表してから3年間のブランク-薬物中毒から復帰しての作品。プロデューサーは「Layla」も担当した名匠トム・ダウド(クリーム時代からクラプトンの面倒を見ているAtlanticレコードの重役プロデューサ)。
クリーム時代のようなソロを弾かないクラプトン。レイドバックといわれた、くつろいだクラプトンに当時のレッド・ツエッペリン、ディープ・パープルに熱狂していたハードロック・ファンは意表をつかれたと思う。この作品でボブ・マーリーの名曲「アイ・ショット・ザ・シェリフ」をカバーしたら、自身の長いキャリアの中で唯一の全米No.1ソングとなり、レゲエを世界中に認知させる役割も果たした。また自身初のアルバム全米1位も記録している。
【クライテリア・スタジオ】
『タイトルの由来は、このアルバムをレコーディングしたマイアミのスタジオの住所を表している。』と説明される事が多いがこれは真っ赤な嘘。録音のクライテリア・スタジオの住所は "1755 NE 149th St, Miami"。同スタジオのHP(現在 Hit Factory Criteria Miami)の情報を見ると、"461 Ocean Blvd."はマイアミの北部、ゴールデンビーチ地区の市長が現在も住む家の住所とのこと。ジャケットのカバーに撮影されている邸宅だ。クラプトンはマイアミのスタジオでレコーディングしている間、この家に住んでいた。


Clapton & Tom Dowd
Eric Clapton and Tom Dowd 1970年
1970年、トム・ダウドはアトランティック・レコードの命によってマイアミのクライテリア・スタジオに送り込まれ、自身の監修で新しく第3スタジオを作る。アトランティックは週40時間の借り上げ契約を結び、クライテリアの一角にオフィスを作り、同社の南部での制作拠点“Atlantic Records South”を開設する。アレサ・フランクリンの作品のクレジットなどでも分かる様に当時ここは"Atlantic South-Criteria Studios"といわれていた。ダウト自身もNYからマイアミに移住し、このクライテリア・スタジオを終の拠点とした。
ちなみに「461オーシャン・ブールヴァード」は1972年末に完成したダウド設計の第3スタジオでの最初の録音作品にあたる。
【ダウンロード】
米国HDtracksからのダウンロードすることに決定。悩ましいのは国内e-onkyo music。同じ「461 オーシャン・ブールヴァード」が24bit/192kHz WAVデータ、Flacの音源ファイルが販売されている。国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスターとのこと。「SHM-SACD」で発売されたものと同じマスター。Hybridと異なり通常型CDプレーヤではかからないシングルレイヤーSACDのマスターだ。盤にSHM-CDと同じ素材というのは興味ないが、国内オリジナル・アナログ・テープを基にしたDSDマスターというのは気になる。今回は24bit/192kHzの規格の音源しか無いし、WAV・Flacだけなので目をつぶることに。
HDtracksで音源をカートに入れるのに、まず簡易VPN(仮想プライベートネットワーク)の「TunnelBear」でトライしたが、カートに入れる際に「レーベルの意向で・・・」の警告がでてしまう。ということで今回もTorブラウザーにご出馬ねがう。ダウンローダはウイークデイの昼間に実行。約1.4GBが7分で終る。

【ハイレゾ音源(5)】
461 Ocean Blvd CD PKG

タイトル:461 Ocean Boulevard
アーチスト:Eric Clapton
フォーマット: 96kHz/24bit AIFF
全10曲 収録時間39分38秒 1.37GB
価格: $16.18 USD (クーポンで10%割引)
1996年のアナログ2chマスターからの20bitリマスター盤のものがハイビット用音源に使われている。リマスターは米国ポリドール。マスタリング・エンジニアとして著名なJoseph Palmaccioが担当。
LPの様に伸びやかな音が楽しめるかと思ったが、かなりカッチとした音だ。「Let It Grow」がSN良くスムーズな感じで聴けたのには好感が持てる。全体的にLPよりはクラプトンのヴォーカルが滑らかに聴こえる。 
 
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