Audirvana PlusとHDTracksでハイレゾに挑戦 3
Audirvana_Elton-John写真

2月14日に発表された第55回グラミー賞にタイミングを合わせたキャンペーンで、HDtracksから期間限定でグラミー受賞関連の20作品が20%オフで購入できるというメールが届いた。
今回のグラミーでビーチ・ボーイズの『スマイル(コレクターズ・ボックス)』が"Best Historical Album"を受賞した。前から買いたいと思っていたCD2枚分に編纂された本体部分「The Smile Sessions」(88kHz/24bit $29.98)が対象になっていないかチェックしてみたが、含まれていない。値が張るものだけにがっかり。
(『スマイル・セッション』ダウンロードに関しては別項で投稿。)
代わりに選んだのはグラミー賞関連作品で掲載されていたエルトン・ジョンのセカンド・アルバム「Elton John」だ。実質的には世界に向けての彼のデビュー作。エルトンの代表曲「Your Song(邦題:「僕の歌は君の歌」)」が収められている。LPでは持っているが、CDは未購入のタイトル。
「Elton John」をカートに入れようとしたところ、HDtracksの画面で「レーベルの意向であなたの国には販売できない」の警告が出る。同じエルトンの4thアルバム「Madman Across The Water(邦題:マッドマン)」もハイレゾで販売中だが、これは日本からでも購入可能。

【アクセス制限の回避】
カートに入れる際、HDtracksは商品ごとにアクセス元のIPアドレスを判別して、受入・拒否のアクションを起こす様にプログラムしているようだ。制限を回避する方法は単純。米国国内からのアクセスに見せかければOK。前回のカーペンターズ購入のようにTor(トーア:The Onion Router)を使ったり、海外のProxyを使う方法もあるが、今回はアクセスにVPN(仮想プライベートネットワーク)を使ってトライした。

TunnelBear
【TunnelBear】
「VPNサービス」はほとんどが有料だがTunnelBearは転送量500MB/月まで無料で使える。奇麗で分かり易い画面。直感的に使える便利なリモート型VPNソフトだ。
使えるのは米国又は英国の拠点。今回の様に米国サイトのHDtracksには最適。英国でサービスを展開しているのLinnにも使えるはず。TunnelBearのVPNのアクセスは十分実用域の速度だが、500MB/月の転送量制限(無料版の場合)に引っかかるので、VPNの利用は商品購入手続きと決済のみに止める。ダウンローダーを使うのは自分の回線に戻ってから行う。
右のノブでUSかUKかを選択。左のノブでVPNをオンする。接続が完了すると、その後の通信はすべてUSあるいはUKのVPNサーバーを経由したものになり、自分のIPアドレスはそのサーバーのものに置き換わる。決済が済んだら左のノブでVPNをオフにして、自分の回線に戻る。
<TunnelBear>:http://www.tunnelbear.com/ 
バイナリーでWinPCやMac用とともにiPhone用、Android用などが用意されている。

Elton Johnジャケット写真

【ハイレゾ音源(3)】
タイトル:Elton John(邦題:僕の歌は君の歌)
アーチスト:Elton John
フォーマット: 96kHz/24bit AIFF
全10曲 収録時間50分47秒 1.7GB
価格: $14.38 USD (クーポンで20%割引)
キャンペーン特典で送られてきた20%引きクーポンを利用して購入。ダウンロードは相変わらず早い。我が家はごく普通のauの光回線。平日の正午過ぎに行ったが、2GB弱のファイルが10分かからずに落ちてくる。
【ハイレゾ用マスター】
2004年に出たSACD盤に使われたマスターがハイレゾ用に使われている。ちなみにアルバム自体は1995年に一度CD用リマスタリングが行われている。(CDの"Greatest HIts"や"Love Songs"に収録された「Your Song」はこの時のリマスターのもの。)

Elton and Bernie
Elton John & Bernie Taupin 1970年
スタジオはロンドンのオリンピック・スタジオで最初の3~4曲をレコーディングしたあと、ソーホーのトライデントに移された。開設されたばかりで最新設備を備えたトライデント・スタジオはビートルズの「ヘイ・ジュード」や「ホワイトアルバム」の録音で話題騒然となっていた。ここでの録音は1970年の1月だから、英国にはじめて設置されたAmpex社16-track MM1000マルチレコーダーが使われたと思われる。レコーディングがはじまると噂が街中を駆けめぐり『何か新しいことが起こりそう...』と聞いて色々なアーティストがスタジオに見学に来た。その中にはデビッド・ボウイとかT.Rexのマーク・ボランそしてジェフ・ベックも。
この録音にはエルトン・ジョンの盟友バーニー・トーピン(作詞)そしてプロデューサーにガス・ダッジョン、アレンジャーにポール・バックマスターとその後の黄金期を支えるメンバーが揃った。スタジオではトライデントのハウス・エンジニア Robin Geoffrey Cableが腕をふるった。
エルトン・ジョンが弾くピアノには、ビートルズの「Hey Jude」、クイーンの「Bohemian Rhapsody」さらにニルソンの「Without You」でも使われた、100年前につくられたドイツの名器、ベヒシュタインのグランドピアノが使われている。(ベヒシュタインはリースだったが当時スタジオに常設されていた。)

LPに比べ音がきわめてクリアーになった。「Your Song」、「Border Song」のピアノの音をまず聞いて欲しい。暖かみのあるBechstien Grandの音が滑らかに響く。ポール・バックマスターのアレンジがひかえめなせいか、エルトンの歌がジックリ楽しめる。
ミックスダウンなどで音をいじくり回す事が少なかった時代の生々しい音をハイレゾで聴く事の出来る至福の一枚だ。
 
 
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