Audirvana PlusとHDTracksでハイレゾに挑戦 1
Stones Live in NY

ハイレゾ音源を始めて購入した。ストーンズ「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」(1970年作品)、カーペンターズ「Singles 1969-1981」(2005年作品)の2タイトル。
ハイレゾ(High Resolution)とはCDクオリティ(44.1kHz/16bit)を越える音源のこと。24bitの高音質音楽ファイルと思えば良い。
実は我が家にはSACDの盤が一枚もない。そもそもSACDプレーヤーやDVD-Audioがかかるマルチプレーヤがないので、コンポでSACDなどのハイレゾ盤を聴くことができない。
無関心だったのは音楽を聴くスタイルが関係している。iTunesのライブラリーからプレイリストを作り、CD-Rを焼いて携帯ポータブルプレーヤーで聴く。さもなければiPodと高性能イヤフォーンでiTunesのプレイリストを聴く。このスタイルを長く続けてきた。16bitのCDDA(CD-R)または16bitのAIFFファイルで完結。ハイレゾの出番が無かったことにつきる。イヤフォーンで聴くのにハイレゾっていわれてもなんかなぁ・・・。これは言い訳か。
場面変わって、現在はMac Book ProにiTunes+Audirvana Plus。それに練習用に買ったBEHRINGER SRC2496(24bit/96kHz DAC)もある。1FにあるDenon PMA-S1+Celestion SL-600で聴く機会も増えている。そろそろハイレゾにトライしても罰はあたらない。

HDtacksロゴ
購入先は米国の配信サイトHDTracks。大物アーチストのタイトルが揃う。特にポップ・ロックのカタログには強いハイレゾ配信サイトだ。
オーディオファイル向きのCDを制作するChesky Recordsが元になりDavidとNormanのChesky兄弟が2007年頃に音源のダウンロードサイトとしてスタートさせた。最近、全てのタイトルがリニアPCM(AIFF)のフォーマットでダウンロード可能となった。これまでFLAC(Free Lossless Audio Codec)のダウンロードで二の足を踏んでいたMacユーザーもこれで利用しやすくなった。(FLACはiTunesやQuickTimeでは直接扱えない)。
HDtracksには3種類の音源がある
1) 新録でレコード会社から音源が供給されるもの
  (48kHz~192kHz各種)
2) SACDのDSD音源をPCMに変換したもの
  (88.2kHzまたは176.4kHzの音源)
3) アナログ音源を自前でリマスタリングするもの
  (エンジニアはHDtracks自前で用意)
ハイレゾといってもCDマスターをアップサンプリングしただけのいかがわしい物が混ざっている可能性があるから油断出来ない。見分け易くて安心なのは2)のDSD音源をPCMに変換した88.2kHz(176.4kHz)の音源かもしれない。

【ハイレゾ音源(1)】
タイトル:Get Yer Ya-Ya's Out! (Remastered)
アーチスト:The Rolling Stones
フォーマット: 88kHz/24bit AIFF
全10曲 収録時間47分40秒 1.54GB
価格: $19.98 USD

Stones Live PKG画像

音源は2002年に出たSACDハイブリッド盤と同一のリマスターを使用している。DSDからPCMに変換する際には96kHzよりも88.2kHzの方が都合が良い。サンプリングポイントが中途半端な値にならずにすむ。(DSD fs 2.8224MHz/32=88.2kHz)。176kHzも選択できるが $29.98 USDと高価な事、手持ちDACが96kHzまでなので88kHzを選択。自動変換ではデフォルトが88.2kHzになることもあり、176.4kHzの音源よりも良い感じがする。
○ 音源紹介
LPは持っているけどCDは未購入。若くエネルギッシュだった頃のストーンズが聴ける傑作ライブ。ミック・ジャガー曰くこのときが一番音楽的にも充実していたという。1969年ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデンでの4公演を収録したもの。(1曲のみバルチモア公演)。亡くなったブライアン・ジョーンズに代わって加入したミック・テイラーが参加した初めてのツアーでもある。取り上げられた楽曲は『ベガーズ・バンケット』と『レット・イット・ブリード』というストーンズを代表する60年代末の名盤2枚からの選曲が6曲(それぞれ3曲ずつ)を中心に編纂されている。ライブ録音の機材はサンフランシスコのWally Heider Studioのリモート・トラックが使われた。マルチレコーダーは8chの米国アンペックス製AG440-8と思われる。
元々のLPは、ややダイナミックレンジが狭く、飽和状態で甘くなって伸びのない高音の部分が気になっていた。ハイレゾではしなやかで腰のある音に変身。かなり音量を上げても心地よい。特に「悪魔を憐れむ歌」ではステージセンターにぴしっと定位して軽やかに歌い上げるミック。左右に別れてしのぎを削るキースとテイラーのソロギターのバトルは何度聴いても気持ちいい。

【ダウンロード】
レジでの支払い画面で、「continue」ではなく「Check out with PayPal」を選ぶ。
PayPal Checkout

支払手続きを終らせるとJavaアプリの”HDtracks Downloader”がダウンロードされる。それをクリックするとダウンロードが始まる。購入手続+決済はブラウザー、ダウンロードは別アプリのDownloaderで行われ、プロセスがわかれる。次回のダウンロードも同じDownloaderが使われるので捨てないこと。高性能メディアプレーヤーJRMC(Win用)で知られる米国J.River社製だ。
○ 速度
(1)ハイレゾ音源=ストーンズ・ライブ(1.54GB):8分05秒
(2)ハイレゾ音源=カーペンターズ・シングルス1969-1981
     (2.67GB):13分42秒
どちらもきわめて早い。3GB近いファイルがわずか10数分でダウンロードされる。(1)、(2)のダウンロードは日をかえてウイークデイの午後早くにおこなった。高速化のために内部的にサーバーとダウンローダーの間で独自の圧縮・解凍が行われている模様。推測だが配信にはAmazonのサーバを利用しているようだ。
○ ファイルが保存される場所
MacOS Xの場合、デフォルトの保存ディレクトリが “/Users/ユーザ名/Music/HDtracks/” になっている。Finderの「♫ミュージック」の所に「iTunes」のフォルダと並んで「HDtracks」が作られているのが見える。アプリの<Setting>でファイルの保存場所を変更できる。

【Audirvana Plus】
○ iTunesへの登録
ダウンロードしたファイルはAudirvanaでiTunesに登録してやる。ファイルメニューで<Add files to iTunes>を選び、その画面で登録する。ファイルの場所は上記。ドラグ&ドロップでウエルに入れれば良い。<Start>を押せば登録完了。設定で登録ファイルの形式を音無しのものからロスレスさらにフルの実ファイルまで5段階で選べる。通常は初期設定のプロクシ(音無し)を選べば良い。16bitリニアPCM(AIFF)の4~5倍もある巨大なファイルを重複登録してHDDの容量を無駄に消費することはない。iTunes内部に登録されるファイルは1曲300k程度の小さなファイル。拡張子は"aif"だが、ジャケット画像とタグ情報が入る一種のエイリアス(ショートカット)。iTunesでは認識出来ても音無しなので単体で演奏はできない。Audirvanaが立ち上がっている必要がある。容量を食うがロスレスで登録すればiTunesのみで演奏可能だ。FLACのハイレゾ・ファイルの登録でも基本的に同じ。

iTunes楽曲登録

○ ハイレゾ用設定
ハイレゾ用にPre-loadメモリーを設定し直す必要がある。96kHzの音源を通常のCD(CDDR)の限度、80分ロードするには7040MBのメモリー割り当てが必要だ。自宅のMacBook Proは8GB(8320MB)のメモリーを積んでいるいるが、システムなど必要最小限のメモリー以外は全てAudirvanaに開放する必要がある。これでようやくカーペンターズ「Singles 1969-1981」(演奏時間75分27秒)を全てロードできる。もし全部ロードできないと途中で演奏が中断する。
設定はファイルメニューの<Preference>を開き[Audio System]のタグをクリックしておこなう。通常はMaxmum memoryのバーを右側いっぱいにセットすれば良い。もっとビットレートの高い192kHzや320kHzのものをPre-loadするには本体メモリーを16GBや32GBのモジュールに載せ替える必要が出てくる。むやみにビットレートが高ければいいってものじゃない。
ハイレゾに挑戦 2を読む 
 
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