The Dead Media:ミニディスク (MD)の話
MDロゴ

一頃、持っていない人の方が少ないのではといわれるほど普及したMD。いつの間にか姿を消してしまった。娘が使っていたCD&MDラジカセは押し入れの中だが、携帯型MDプレーヤーはどこへ行ったか分からないという。娘もiPod Shuffle → iPhoneにして5、6年になる。本棚の片隅でMDディスク10枚入りケースが封を切らないまま埃をかぶっているのが寂しい。

ミニディスク (MiniDisc) は、ソニーが1992年に発表した。略称はMD(エムディー)。MDは日本市場には普及したものの、海外ではほとんど普及しなかった。事実上、日本ローカル規格といっていい。用いられたコーデックのATRAC (Adaptive Transform Acoustic Coding)はソニーが開発したもので、事実上日本独自のフォーマットとなった。
再生専用のものはCDと同じ光ディスクが、また録音可能なものはMOディスクと同じ光磁気ディスクが採用されている。もともとは、オーディオ用の記録メディアとして発売されていたが、後にコンピュータの記憶装置としても利用可能な「MDデータ」が発売されている。また、2004年には、オリジナルのMDの録音時間を10倍に拡張した新規格の「Hi-MD」が発売されている。

MDプレーヤー

ビットレートは通常のステレオ録音時で292kbps、モノラル録音時で146kbps。これにより記憶容量が小さいMDメディアにおいてCDと同等の録音時間を実現している。ディスクタイプは当初ステレオモードで60分タイプのみだったが、1993年に74分タイプ、1999年に80分タイプが発売され3種となった。CDからほぼ劣化なしでダビングできるという点にレコード業界側から強い圧力がかかりCDやFMステレオのクオリティを超えないようにという配慮で、この圧縮率に決まったという話もある。
登場当初はエラー修正に容量を割いた為記録量が半分しかなく、音質が良くなく、競合規格のフィリップスのDCC以上にオーディオファン層に嫌われた。私も当初の音の悪さの印象が強く、一度もMDを本格的に使った事が無い。音楽を楽しむためのコンピレーション用メディアはカセットテープからそのままCD-Rへ。現在もiPhone以外で音楽を持ち出す時はCD-Rに焼くというスタイルを貫いている。
10年程前にイプサムが納車された時にはカーナビにCDプレーヤーとの組み合せでカセットではなくMDプレーヤーが付いてきたときは妙に納得したが、数年前に買った小型車のカーナビではCDプレーヤーとHDDの組み合せに変わっていた。
2004年に出たHi-MD(ハイエムディー)はPCに繋ぐメディアとしてMOに換わる物として期待されたが、読み書き速度が遅い (150KByte/s)ことが足をひっぱり、その後のUSBメモリーなどのフラッシュメモリーの急激な普及でその命脈を絶たれてしまった。
2007年頃から各メーカーともポータブルMDプレーヤーの生産から撤退をはじめ、2012年には一部業務機器を除いて民生用の製品はすべて生産が終了した。
かつてのユーザー達の中にはMDにしか残ってないライブ音源や過去のFMやAMのエアチェックなどをかかえてため息をつく人も多い。「このままデジタルでPCに流し込めれば良いんだけどなぁ」。残念ながらそれはMDの仕様で無理。コピーガードを徹底したため、データーを引っ張り出すには、いったんアナログにする必要がある。
それにしてもカセットは長生きだなあ。

ミニディスク(盤)
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