「シカゴと23の誓い(Chicago II)」のリミックス(新ミックス)を聴く
Chicago II Steven Wilson Mix
Chicago II [Steven Wilson Mix]

CDと同時発売(2017年1月27日)されたハイレゾ版「Chicago II (Steven Wilson Remix)」を聴いた。スティーブン・ウイルソンの記事を書く関係で某誌から資料としてファイルが送られてきた。作品はシカゴが1970年1月に発売した2nd。初期の傑作アルバムだ。
新ミックスを担当したスティーブン・ウイルソンは当ブログでも度々取り上げている英国の若手ミュージシャン兼エンジニア。イエスの「危機」のリミックスが評判を呼び、2015年にはユニーバーサル・ミュージックの依頼で80年代のポップ・ロック系の人気アーチストのティアーズ・フォー・フィアーズ、やシンプル・マインズのリミックスを手掛けている。今回は若干位相が違う。世界のポップ市場の中心の米国のトップアーチストのヒット作品だからだ。依頼主は米国を本拠地とするメジャーWarner Bros.系のRhinoの依頼。
デジタルマスタリングと異なり、オリジナル・16トラック・マルチ・テープに立ち戻りリミックスを行う。通常のミックスダウン作業と全く変わらない。

スティーブン・ウイルソン

今回の結果がYesの「危機」くらい素晴らしいものであったかと聞かれるとちょっと口ごもってしまう。16トラック・マルチテープの状態が万全ではなかったようだ。これがマスタリングと違ってリミックスの難しいところ。時代物のマルチは様々な困難が伴うのだ。「25 or 6 to 4」や「Make Me Smile」ヒット・シングルのにキレの良い音を望むなら、Rhinoが2002年発売した通常CD「Very Best Of: Only the Beginning」をお勧めしたいくらい。
スティーブン・ウイルソン・リッミクスの効果なかったかといえばそんなことはない。ファンには良く知られていることだが「Chicago II」の6曲目~12曲目は「ザ・バレー」または「スマイル・メロディ」とも呼ばれる組曲。この14分弱のパートがこれまでに聞いたことがないくらい素晴らしい音楽世界に生まれ変わった。さすがスティーブンさんの腕と感性はすごいと見直してしまった。
直近ではロキシー・ミュージックの1stアルバム「Roxy Music」のリミックスをメンバーのフィルマン・ザネラ監修で完成させているという。これも聴くのが楽しみだ。
 
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