JBL L88PLUS
jbl4320

私が会社に入った1970年代初め、スタジオをはじめとしてカッティングルーム、編集室(テープを切り貼り編集する部屋)など、社内はどこを見てもJBLのスピーカーばかりでビックリした。置かれていたのは1971年に発表されたモニタスピーカーJBL4320だった。
低域は38cmウーファーの2215B、中高域はドライバーの2420にホーンレンズ2391(前面に11枚の傾斜プレートで音を拡散)を組み合わせ、バスレフの箱に入った2ウェイのモデルだ。一般用の同等品は低域:
LE15A・中高域:LE85+HL91の組み合わせになる。
放送局では依然アルテック604E同軸型ユニット+612Aエンクロージャーがスタジオで頑張っていたが、アルテックとともに60年代羽振りの良かったタンノイはプロの現場ではほとんど姿を見かけなかった。社内でタンノイといえば、作家室と呼ばれていた試聴室兼会議室に、レクタンギュラーヨークがポツンと置かれているだけ。

70年代半ばにかけてJBLは一般用スピーカーにも積極的だった。丁度オーディオがブームになってきた頃で、JBLは家庭用でも人気ブランドとなった。特に2ウェイタイプのL26 JBL Decadeはお手ごろなサイズと価格でヒットモデルとなった。JBLにしては小さいブックシェルフタイプで、一組10数万円で購入できた。私も周りにはずいぶん購入を勧めたが、結局自分で買ったのはJBL L88Plusだった。30cmウーファーを搭載した2ウェイタイプの小型システム。高域にはL26 と同じ3.6cmコーン型トゥイーターであるLE25-1を搭載していた。別売りで12.5cmスコーカーとネットワークで構成されたM12 Expander Kitが用意され、キットを組み込むことで3ウェイの「L100 センチュリー」になる。
小型モニタスピーカーJBL4311の家庭用モデルがL100だ。エンクロージャーのフロントバッフルに貼られた目隠し板を外し、このキットを組み込むことで3ウェイシステムとして構成できるというのが気に入った。
部屋が6畳フローリングで低音のコントロールに苦しんだが、プリメインアンプをラックスのL-507からアキュフェイズE-303に変えてからようやく納得のいく設定が出来るようになった。
JBL L88Plus

1970年代はJBLの一人勝ちだったと思うのは私だけだろうか。70年代末からバブルにかけてJBL4320後継の大型モニタスピーカーが次々と一般家庭にまで入り込んで行った。
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