PMA S1が帰ってきた
PMA_S1_Front01

我が家のPMA S1が帰ってきた。Denon(デノン)の修理・メンテナンスを担当するCTNに修理で預けていたのが戻ってきのだ。右チャンネルの音が歪んでいた。これで2度目の修理だが幸いにも軽症で済んだ。入力プラグが故障したのだと言う。今回は、PMA S1の設計を担当された方にメンテを担当していただく幸運に恵まれた。「大切にして下さい。あちこちキレイに掃除しておきました。」と、引き取りの時わざわざ声をかけていただいた。
我が家のPMA S1は一番最後のほうのロットだが、全部で1100台ほどの生産だという。
1998年秋、それまで使っていたアキュフェーズE303の後継を探して秋葉原のお店の試聴コーナーを回ったことがある。秋葉原の旧ヤマギワ本店で出会ったのがPMA S1。候補のアキュフェーズE407は好みとは違うメリハリの効いた音だった。試聴コーナーで様々なタイプのスピーカー(大型から小型まで)を滑らかな音で鳴らし分けていたのがプリメインのPMA S1。駆動力の高さと音の滑らかさが光った。値段はE407よりわずかに高いだけ。実はその前にDenonのプリメインPMA-2000を10日間ほど借りた事があった。我が家のリスニングのある一階は吹き抜けのため空間容積が大きく低音が響きやすい。PMA-2000は我が家のスピーカー、Celletion SL600を充分コントロールできなかった。低音が響きすぎるのだ。候補に入っていなかったDenonだが、フラグシップのS1は駆動力や音の傾向が全く違うようだ。調べるとプリメインとはいえBTL(Bridged Transfomerless)接続でメインアンプを片側で2つずつ(LR合計で4つ)使用する。2台の同型のアンプを、出力が逆相になるように接続し、双方のホット側からスピーカーに電力を送る接続方法だ。+側の信号はスピーカーのボイスコイルを流れて-側のアンプに行き、もう一方のアンプで-側で引っ張ってやる。より信号が流れやすくなり、スピーカーの逆起電力に滅法強いアンプが出来上がる。でっかい音がガンガン鳴ると言うわけではなく、パワーアンプがスピーカをきっちり制御するので小さな音まで滑らかに鳴るし、制動が効くので低音が響きすぎることもない。
BTLアンプは電源が普通のアンプより強力でないと本領を発揮しない。このため50W+50Wの出力に大規模な電源を使っている。またBTLドライブにすると、比較的低い電源電圧で動作するので、音響用の最高品位の電子部品(コンデンサ、抵抗)を採用することができる。(高電圧用の音響用電子部品は超高い。)なかなかプロ好みのアンプのように思えた。
パワーアンプにセレクターとボリュームを付けたようなシンプル設計。時代に適合した、CDだけを聴く使い方に会わせたアンプで、MMのフォノアンプはスイッチ一つで完全に遮断出来るという思い切りの良さも光っていた。しかもプリアウト/メインイン端子、トーンコントロール、ラウドネス、ミューティング、ヘッドホン端子は一切装備しないという徹底したシンプル化を追求している。

記憶はハッキリしないが、1998年暮−1999年春に我が家にやってきた。当時の定価は45万円位だったと思う。人を介してデンオン(当時、日本コロムビア株式会社)の宣伝担当に社販価格の購入手続きをお願いした。メーカー品切れで、入荷までしばらく白河工場の生産待ちをした覚えがある。
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