ダイアナ・クラール「ウォールフラワー(Wallflower)」をハイレゾで聴く
Wallflower
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2月初旬にリリースされたダイアナ・クラール最新作「ウォールフラワー」をダウンロードで購入した。
シンガー/ピアニストのダイアナ・クラールの最新作はジャズではなく本物のポップ・アルバム。所属のヴァーブ・レコードの会長デイヴィッド・フォスターがアレンジ/プロデュースを担当。ダイアナが歌に専念出来るよう自身がピアノも担当するという力の入れよう。曲は'60年代 -'70年代の珠玉のポップ/ロックの名曲揃い。例外はポール・マッカートニー未発売のバラード「If I Take You Home Tonight」。彼女もピアノで参加したポールのスタンダード企画「Kisses to the Bottom」(2012年)のためにポールが書き下しで用意した作品とのこと。
どうしても比較したくなるのは2001年に大ヒットした「Look OF Love」。あちらは彼女がスタンダードナンバーから選曲して、世紀が変わる時に贅を尽くして録音したもの。トミー・リピューマのプロデュース、クラウス・オガーマンのアレンジ、録音エンジニアはアル・シュミットと黄金期の「A&Mサウンド」を再現している。あれから十数年が経過した。直接比較は主旨と違うのでやらないが、本作でダイアナは20世紀後半がどんな時代であったかを曲に託して歌っているように感じる。静かに押さえた歌い方も妙に納得してしまう。アレンジや音の録り方も華美にならないよう意図的に押さえているようだ。

Look OF Love
Look Of Love
タイトル曲はディランが71年に作った曲。有名曲ではなく彼の「ブーツレグ・シリーズ」に収められていた地味な曲(?)を彼女がピックアップした。素晴らしい選曲眼だ。ちなみに筆者のフェイヴァリットはエルトン・ジョンの隠れた名曲「Sorry Seems To Be The Hardest Word」。『デラックスエディション』には彼女のパリ・ライブから2曲が収められているが「Sorry Seems To」も「Wallflower」どちらも彼女のピアノを交えた演奏で聴くととても素敵だ。選曲も素晴らしいが、ダウンコンバートされているとは言え48kHz/24bit。ヴォーカルのリアルさと深々としたストリングスの音はさすがハイレゾ。
 
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