OSX Lion 復元インストール
OS X Lion

トラブルは突然、しかも一番望ましくないタイミングで起こった。丁度一ヶ月ほど前のこと。iTunesに登録を予定していたほとんどの洋楽CD(Jazz/Classicの一部を除く)の入力がほぼ終わり、 Audirvana Plusをインストールしてパラメータの調整中だった。トラブルは不要なソフトをギリギリまで削除しようとしたことがもとだった。OSXのLibraryのファイルをひっかけたことが原因のようだ。修復アラートが出るが、修復できない状態になった。Time Machineのデータで復旧することも出来たが、今回はその方法をとらなかった。(経緯は「もう一度リッピングからやり直し」に詳しい。)

いざクリーンインストールと思って買ったばかりのMac Book Proの箱を開いて、インストールディスクが同梱されていないことに気づいた。ドジだな。LionはインターネットからインストールするOSだというのをすっかり忘れていた。
新規に購入したMac Book ProはLionがプレインストールされている。おとなしく Cmd-R を押しながら起動してリカバリーに入って、Disk Utility でフォーマットして 再インストールメニューに進めばよいだけだったのだ。HDD内の不過視領域に「再インストールユーティリティ」がインストールされている。

OSX_Lion_inst

Lion 復元には
・Lion の再インストール
・ディスクの修復
・Time Machine バックアップからの復元
これらに必要となるツールが、すべて含まれている。どの方法でも、光学式ディスクを使う必要はない。ただし再インストールの場合インターネットに接続(Wi-Fi含む)する必要がありインターネット経由でApple からダウンロードされる。
「OS X Lion:Lion 復元について」は下記参照のこと。
http://support.apple.com/kb/HT4718?viewlocale=ja_JP



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iTunesとプレイリスト(2)
Mellow Cuts Vol.1

【プレイリスト】
カセットを使ってコンピレーション(編集)テープを作っていた時代から、曲順とレベル合わせは厳密にやっていた。カセットのリールをわずかに戻して曲と曲の間を詰めたり、REC+PAUSEボタンの両押しからクイックスタートをかけたりと様々の工夫をしたものだ。
お好みの曲を組み込んだコンピレーションに一番重要なのは選曲。これが良いか悪いかで一度で見向きもしなくなるか、なんど繰り返しても飽きがこないかの分かれ道になる。荒選びした段階でそこそこ良い曲が選択出来れば、シャッフルでOKの場合も有るが曲順まで納得いくと満足度が違う。
アップルによれば「プレイリストとは、曲やビデオを集めた独自のリストで、ユーザーが曲単位、もしくは条件単位で曲をグループ化する機能」としている。
iTunesの画面左下にプレイリストが並ぶ。ここには2種類のリストが登録されている。1つは好きな曲を手作業で登録して再生順を調整する通常のプレイリスト。もう一つはライブラリ内の曲を絞り込む条件を設定、その条件に合う曲をリストアップする「スマートプレイリスト」だ。
[スマートプレイリスト]
最初からiTunesには「60年代ミュージック」「クラシック音楽」「トップ25」「最近追加した項目」などが設定されている。どれか一つを反転させて、ファイルメニューから<スマートプレイリストを編集>を選んで開いてみるといい。ギッシリ抽出条件が並んだ画面が表示される。毎日自動で動く巨大な検索・抽出機能と考えるとイメージしやすい。
iTunesがリスト化する条件は任意で作成・編集できる。
「ジャンル」「アーチスト名」「再生した日」「追加日」など思いつく限りの条件を組み合わせて、iTunesライブラリにある隠れ名曲抽出のための「本当に好きな曲」なんてスマートプレイリストを作ることもできる。ただし筆者の主旨と合わないのでこの機能は使った経験がない。
[プレイリスト]
好きな曲を手作業で登録して再生順を調整する通常のプレイリスト。
ファイルメニューから<新規プレイリスト>選び、新しいリストにタイトルを付ける(後で変更も可)。気に入った曲をライブラリから選択してドラックすると曲が登録される。プレイリストはあくまで再生する曲のプレイリストであり、曲データはライブラリで管理されている。リストのなかでは自由に曲を削除・追加できる。リストから削除する時「選択した項目をリストから削除してもいいですか?」の確認が出るが安心して[削除]を押してかまわない。別々のプレイリストに同一の曲目が入っても同じ曲が二重にコピーされる心配も無い。
【iPhoneとプレイリスト】
iPhoneは、パソコン上に保存してある音楽や動画を「同期」というシステムによって、iTunesのものと全く同じ状態にする。コピーというよりは同じ状態にするというのが「同期」で、たとえばMacのiTunes上で曲を削除するとiPhone上の同じ曲が削除される。
筆者の場合、iTunesのライブラリは非圧縮のAIFFなのでiPhoneに全てのファイルを置く事は物理的に不可能。iPhoneとの同期(取り込み)はプレイリスト単位になる。同期した5〜6個のプレイリストの一部分を2〜3週間ごとに入れ替えている。
iPhone 4S

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iTunesとプレイリスト(1)
iTunes_PKG_Display

プレイリストを作りを始めたのは、iTunesの音楽ライブラリからお気に入りの曲を抽出し、編集盤(オムニバス)CDを作ることが目的だった。
CD−Rに焼いて、それを携帯プレイヤーやカーオーディオで楽しむことがメインの楽しみ方だった。(iTunes導入からの経緯は「 ミュージックサーバ計画(1)」に詳しい。)
通勤の行き帰りにポータブルCDプレーヤ&イヤフォーン。田舎(栃木県鹿沼市)との車の往復ではカーステレオ。携帯CDプレーヤSL-CT510からiPod Shuffleを経て、現在のポータブルディバイスはiPhone 4Sになっている。
iTunesに取り込んだ曲目からCD-Rに焼くために、まず必要になるのはプレイリストだ。商売柄、売り物になるくらいのクオリティのお皿を目指して作るから、当然プレイリスト作りにも力が入る。

【演奏時間】
CD-R 700GBは80分まで(昔の650GBは74分)だが、音が詰まって聴きづらくなるので78分以内に収めるのが音質的にベストのようだ。
CD-DA(音楽CD)フォーマットでは時間の80分以内が優先され、700GBを越えても容量は問題ない。またIS0 9660などのデータを記録するフォーマットでは容量が優先し700GBを超えるデータは入らない。
音楽CDの収録安全圏内でも77〜8分あるので、1曲が短いオールディズ物なら30曲。ポピュラーのオムニバス物でも20〜25曲は楽に入る。ちなみに手元には72分前後のプレイリストも幾つか残っている。これは650GB(74分)時代の名残だ。
CD-R_disc



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続 AirMac Expressを使う
itunes_airplay

2004年に出たばかりのAirMac Expressを購入したのは「AirTune」の機能を確かめたくて飛びついたことは間違いない。iTunesの音楽ライブラリがワイアレス(LANケーブルでの接続も可)で部屋の何処でも楽しめるというのは魅力だった。
iTunesをサーバーにして、オーディオのみストリーミング再生に対応した「AirTunes」を、動画データや画像データにも対応するために大幅に刷新したものが「AirPlay」。iTunesやiPhone、iPod touch、iPadで再生している音楽や動画、画像を、家庭内のネットワークを経由して他の機器でストリーミング再生する機能である。あらたに一対多の伝送機能も加わった。
「AirPlay」はiTunes 10.1に初めて搭載された。iPhoneなどのポータブルのiOSデバイスは少し遅れてiOS4.2から利用可能になった。
(注:AirPlayをサポートするiOSデバイスはiPad/ iPad 2/ iPhone 4/ iPhone 4S/iPhone 3GS/ iPod touch-第2世代以降。iPhone 3Gは除外された。)
これまで家庭内のWiFi基地局が役割だったAirMac Expressをオーディオ機器として扱おうと思った理由は、Appleが「AirPlay」に力を入れはじめたのも一つだが、先にも述べたPro CableさんがAMEの潜在力(?)を話題にしてくれたこともある。



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AirMacExpressを使う
AirMac Express_01b

我が家ではパソコンやプリンタ類は2階のプレイルームにある。
オーディオシステムは1階のリビングなので、基本的にiTunesのライブラリをオーディオシステムで聴く時の接続は無線LANになる。ツイストペアのLANケーブルを引き回すなんて事は金輪際ごめん。MacBook Proを直接オーディオシステムの所にまで持って行って繋ぐなんて事もごめん被る。「Wi-Fi電波の届く範囲のどこか」にMacBook Proがあり、オーディオシステムに繋がったAirMacExpressがいる事が条件だ。
AirMacExpressは本来、家庭内で無線LANの基地局を勤める機器だが、オーディオ的な言葉で表現すると、音楽信号を無線で受信できるD/Aコンバーターで、しかもアナログ出力とデジタル出力(光ミニ)がついている製品ということになる。DACは定評のある米国バーブラウン製「PCM2705」が搭載されている。ステレオミニのフォンジャックのRCAケーブルで、アンプに接続すれば音が出る。また光ミニー光角のデジタルケーブルを使えば、別のD/Aコンバーターとの接続も可能だ。
接続は次のようになる。
iTunes (MacBook Pro)→<WiFiの無線LAN>→ AirMac Express→ PMA-S1(integrated amp) + SL-600 (speaker)

PMA-S1への接続ケーブルは「AirMacExpressこそが最高峰の音源」と宣言してネットで話題騒然のPro CableさんのBeldenケーブルを買ってみた。古いSonyのケーブルと繋ぎかえると音の鮮度の違いがハッキリ分かる。
cable


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SENNHEISER IE8
ie8 and er6i
  SENNHEISER IE8  Etymotic Research ER6i

現在、私のプライベート・リスニングの中心に位置する機器は何かといえば、間違いなくイヤホンになる。家への行き帰りや交通機関の中でiPhone 4Sの「ミュージック」を使う時。家の中でiTunesのライブラリを聴く時。いずれも独SENNHEISER ( ゼンハイザー ) 社のダイナミック型高級イヤホンIE8を使っている。
6〜7年ほど前に購入したバランスドアーマチュア型のEtymotic Research社のER-6iは現在でも現役で、IE8とともに併用している。ER-6iは音は奇麗だが低音と帯域の広さではIE8にかなわない。IE8は高級機だけあってバランスドアーマチュア型では出せないよう迫力をリアルな音圧感でダイナミックに聴かせてくれる。
どちらのイヤホンもカナル型といって耳の外耳道(ear canal)にインナーイヤー型よりも深く差し込んで使用する。なかでもER-6iはイヤーピースの密閉度が高く、遮音性に優れているので航空機の中でもHi-Fiリスニングが可能。海外旅行には頼もしい友だ。


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英国の音 Celestion SL-600(2)
Ditton 66 (s)

私が最初にCelestionのスピーカーに出会ったのは御殿山にお住まいのアレンジャーでジャズピアニストのO先生の仕事場でのことだった。1970年代も終わり頃の話。オープンリールのテープでアレンジのデモを聴いたあと、お寿司(ご馳走さまでした)をいただきながら、仕事部屋で先生お気に入りのLPに針を落としてもらう機会があった。ピアノと反対側の壁を背に3ウエイのトールボーイ型Ditton 66が置かれていた。低域は30cmウーファーにドロンコーン(英国ではスレーブバスと呼ぶ)を組み込んだスピーカーだ。クインシー・ジョーンズの「Smackwater Jack」(A&M 1971年)の盤が廻ると、スタジオで聴くような厚みのある音が出てビックリした覚えがある。後年、建て替わったO先生のお宅にお邪魔した時、新しい仕事場にはCelestionのSL-700が置かれていた。

Smackwater Jack

勤めていた同じ洋楽部の2年先輩の同僚二人ともが、Celestionスピーカーの愛用者だった。一人は小型のUL-6。もう一人がSL-6だった。私に熱心にCelestionをすすめてくれた先輩はSL-6のオーナーだった。

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英国の音 Original B&W 801
B&W801

CDの発売(1982年)に先駆けてデジダル録音(PCM録音)が始まると、モニタースピーカーの世界も様変わりし始める。JBLを代表とする米国製スピーカの牙城、それもモニタースピーカーで突き崩したのが英国のB&Wだった。
クラシックは早くから次代のレパートリー(曲目)の収録をデジタル録音で開始していた。問題の一つはその音を評価するスピーカーだった。初期のPCM録音は超高域の処理が苦手で、不要な帯域の高音を上手くコントロールするのが難題だった。アナログならレベルが高過ぎる場合はテープが自動的に飽和して潰れた音になり、一種のリミッター効果が働く。デジタル録音にはそれが無く、減衰されないまま、超高音が再生された場合は機器や人間の耳に障害を起こしかねない。
広帯域で位相特性に優れて、そんな異常な音をチェックできるモニタースピーカーとして注目を浴びたのが英国Bowers & Wilkins社の801。ダイナミックレンジの広い音にもレスポンス良く追従するスピーカーでもあった。テープノイズという物が無いデジタル録音は、アンプの残留ノイズが顔を出すような極小レベルから、コーン紙が破けかねない極大レベルまで易々と録音・再生してしまう。
ある程度の音量なら高域から低音まで見事に再生するJBLモニターも小音量にはからっきし弱い。小音量ではウーハーの受け持ち帯域が追従せず、低域の欠けた音になることが往々にしてある。これに対してB&W 801は小音量から大音量まで滑らかに追従してくれる。同じ38cmウーハーにもかかわらず耐久性と応答性がピカイチのケブラーコーンに軍配があがった。



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JBL L88PLUS
jbl4320

私が会社に入った1970年代初め、スタジオをはじめとしてカッティングルーム、編集室(テープを切り貼り編集する部屋)など、社内はどこを見てもJBLのスピーカーばかりでビックリした。置かれていたのは1971年に発表されたモニタスピーカーJBL4320だった。
低域は38cmウーファーの2215B、中高域はドライバーの2420にホーンレンズ2391(前面に11枚の傾斜プレートで音を拡散)を組み合わせ、バスレフの箱に入った2ウェイのモデルだ。一般用の同等品は低域:
LE15A・中高域:LE85+HL91の組み合わせになる。
放送局では依然アルテック604E同軸型ユニット+612Aエンクロージャーがスタジオで頑張っていたが、アルテックとともに60年代羽振りの良かったタンノイはプロの現場ではほとんど姿を見かけなかった。社内でタンノイといえば、作家室と呼ばれていた試聴室兼会議室に、レクタンギュラーヨークがポツンと置かれているだけ。

70年代半ばにかけてJBLは一般用スピーカーにも積極的だった。丁度オーディオがブームになってきた頃で、JBLは家庭用でも人気ブランドとなった。特に2ウェイタイプのL26 JBL Decadeはお手ごろなサイズと価格でヒットモデルとなった。JBLにしては小さいブックシェルフタイプで、一組10数万円で購入できた。私も周りにはずいぶん購入を勧めたが、結局自分で買ったのはJBL L88Plusだった。30cmウーファーを搭載した2ウェイタイプの小型システム。高域にはL26 と同じ3.6cmコーン型トゥイーターであるLE25-1を搭載していた。別売りで12.5cmスコーカーとネットワークで構成されたM12 Expander Kitが用意され、キットを組み込むことで3ウェイの「L100 センチュリー」になる。
小型モニタスピーカーJBL4311の家庭用モデルがL100だ。エンクロージャーのフロントバッフルに貼られた目隠し板を外し、このキットを組み込むことで3ウェイシステムとして構成できるというのが気に入った。
部屋が6畳フローリングで低音のコントロールに苦しんだが、プリメインアンプをラックスのL-507からアキュフェイズE-303に変えてからようやく納得のいく設定が出来るようになった。
JBL L88Plus

1970年代はJBLの一人勝ちだったと思うのは私だけだろうか。70年代末からバブルにかけてJBL4320後継の大型モニタスピーカーが次々と一般家庭にまで入り込んで行った。
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英国の音 Celestion SL-600(1)
Celestion SL-600

我が家のPMA S1も年代ものだけど、スピーカーのCelestion SL-600はもっと年を重ねている。小型スピーカーの傑作といわれるSL-6が世に出たのは1982年。同じスピーカー・ユニットを使い、エンクロージャに素材革新ともいえる軽量高剛性のジュラルミンハニカム材を用いたモデルがSL-600。発売は2年後の1984年。渋谷パルコにあったオーディオショップでSL-600を中古で購入したのはそれから7年程経った1990年代のはじめ。購入から数えても、早いものですでに20年の月日がたっている。
じつは7〜8年前、SL-600に変わる小形スピーカーを探して秋葉原を巡ったことがある。しかしピンとくる物に出会わなかった。サイズ的に最有力候補だった同じ英国のB&W 805はセレッションに比べてユニットのマグネットが弱い(?)印象を持った。自宅ではリスニングポジションが比較的近いのでユニットの素性がストレートに耳に届いてしまう。
もともとセレッションは同じスピーカーメーカーでも楽器用スピーカーではトップメーカー。マーシャルのギーターアンプのスピーカはセレッション製だし、フェンダーのギーターアンプもモデルによってはセレッションを使っている。強力なマグネットがミュージシャンの信頼を勝ち得ているのだ。一緒に飾ってあったNautilus 805は少しクオリティが高いのはわかったが、価格も高いので触手が動くものではなかった。

実は同じくらいのサイズのスピーカーで興味のあったものがもう一つ。北イタリアのクレモナに工房があるSonus faber社の小型モデルConcertinoだ。当時クラシック担当だった会社の同僚に依頼されてスピーカー選択からセットアップまでを手伝った。ConcertinoはDenonのプイメインPMA-S10との組み合わせで、エネルギッシュな音を聴かせてくれた。良いのは認めるが私のテイストではない。これでビートルズの「Something」やAbby Roadの中の「Golden Slumbers組曲」を聴くことなんて考えられない。華やか過ぎるのだ。
結局自宅スピーカーのリプレースは無期延期。iTunesでプレイリストを作って、それをCD-Rに焼いて、ポータブルCDプレーヤーとイヤフォーンで通勤途中で聴くというのがメインになっていたからだ。

Abby_Road
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PMA S1が帰ってきた
PMA_S1_Front01

我が家のPMA S1が帰ってきた。Denon(デノン)の修理・メンテナンスを担当するCTNに修理で預けていたのが戻ってきのだ。右チャンネルの音が歪んでいた。これで2度目の修理だが幸いにも軽症で済んだ。入力プラグが故障したのだと言う。今回は、PMA S1の設計を担当された方にメンテを担当していただく幸運に恵まれた。「大切にして下さい。あちこちキレイに掃除しておきました。」と、引き取りの時わざわざ声をかけていただいた。
我が家のPMA S1は一番最後のほうのロットだが、全部で1100台ほどの生産だという。
1998年秋、それまで使っていたアキュフェーズE303の後継を探して秋葉原のお店の試聴コーナーを回ったことがある。秋葉原の旧ヤマギワ本店で出会ったのがPMA S1。候補のアキュフェーズE407は好みとは違うメリハリの効いた音だった。試聴コーナーで様々なタイプのスピーカー(大型から小型まで)を滑らかな音で鳴らし分けていたのがプリメインのPMA S1。駆動力の高さと音の滑らかさが光った。値段はE407よりわずかに高いだけ。実はその前にDenonのプリメインPMA-2000を10日間ほど借りた事があった。我が家のリスニングのある一階は吹き抜けのため空間容積が大きく低音が響きやすい。PMA-2000は我が家のスピーカー、Celletion SL600を充分コントロールできなかった。低音が響きすぎるのだ。候補に入っていなかったDenonだが、フラグシップのS1は駆動力や音の傾向が全く違うようだ。調べるとプリメインとはいえBTL(Bridged Transfomerless)接続でメインアンプを片側で2つずつ(LR合計で4つ)使用する。2台の同型のアンプを、出力が逆相になるように接続し、双方のホット側からスピーカーに電力を送る接続方法だ。+側の信号はスピーカーのボイスコイルを流れて-側のアンプに行き、もう一方のアンプで-側で引っ張ってやる。より信号が流れやすくなり、スピーカーの逆起電力に滅法強いアンプが出来上がる。でっかい音がガンガン鳴ると言うわけではなく、パワーアンプがスピーカをきっちり制御するので小さな音まで滑らかに鳴るし、制動が効くので低音が響きすぎることもない。
BTLアンプは電源が普通のアンプより強力でないと本領を発揮しない。このため50W+50Wの出力に大規模な電源を使っている。またBTLドライブにすると、比較的低い電源電圧で動作するので、音響用の最高品位の電子部品(コンデンサ、抵抗)を採用することができる。(高電圧用の音響用電子部品は超高い。)なかなかプロ好みのアンプのように思えた。
パワーアンプにセレクターとボリュームを付けたようなシンプル設計。時代に適合した、CDだけを聴く使い方に会わせたアンプで、MMのフォノアンプはスイッチ一つで完全に遮断出来るという思い切りの良さも光っていた。しかもプリアウト/メインイン端子、トーンコントロール、ラウドネス、ミューティング、ヘッドホン端子は一切装備しないという徹底したシンプル化を追求している。

記憶はハッキリしないが、1998年暮−1999年春に我が家にやってきた。当時の定価は45万円位だったと思う。人を介してデンオン(当時、日本コロムビア株式会社)の宣伝担当に社販価格の購入手続きをお願いした。メーカー品切れで、入荷までしばらく白河工場の生産待ちをした覚えがある。
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